ビリー・ジョエル歌詞和訳『Piano Man』

Billy Joel performs at Madison Square Garden in New York City on August 7, 2014. Billy Joel announced at a New York press conference in 2013 that he will play Madison Square Garden once a month for the indefinite future. Billy Joel began his tenure as a "franchise" at New York's iconic Madison Square Garden on January 27, 2013.     UPI/John Angelillo

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“Piano Man” Billy Joel

It’s nine o’clock on a Saturday
The regular crowd shuffles in
There’s an old man sitting next to me
Making love to his tonic and gin
土曜日の9時に
いつもの人々がやってくるのさ
年老いた男性が私の横に座っている
彼はジントニックをこよなく愛す

He says, “Son, can you play me a memory
I’m not really sure how it goes
But it’s sad and it’s sweet and I knew it complete
When I wore a younger man’s clothes.”
彼はこう言うのさ「なあ、私の過去についての曲を弾いてくれないかい
どんな感じに君が弾いてくれるのかは分からないが
でもそれは悲しくてもあり甘美でもあった、あのころの記憶が蘇るんだ
私がまだ若かった時のさ」

[Pre-Chorus] La la la, di da da
La la, di da da da dum

[Chorus] Sing us a song, you’re the piano man
Sing us a song tonight
Well, we’re all in the mood for a melody
And you’ve got us feeling alright
歌を歌ってくれよ、君はピアノマンなんだ
今夜私たちのために歌を歌ってくれよ
そうだ、私たちはメロディを聴きたい気分なのさ
君の歌声が私たちの気分を晴らしてくれるんだ

Now John at the bar is a friend of mine
He gets me my drinks for free
And he’s quick with a joke or to light up your smoke
But there’s someplace that he’d rather be
He says, “Bill, I believe this is killing me.”
As the smile ran away from his face
“Well I’m sure that I could be a movie star
If I could get out of this place”
バーにいるジョンは私の友達
彼は私に無料で酒をくれる
彼はウィットにとんだ男で煙草にも気が回る
でも彼はここではなく他の場所にいるべきなんだ
彼は言った「ビル、俺はずっとこの場所に居続けるんだろうな」
彼の顔から笑顔は消えたんだ
「この場所から抜け出せたら映画スターにだって俺はなれるんだろうな」

[Pre-Chorus] La la la, di da da
La la, di da da da dum

Now Paul is a real estate novelist
Who never had time for a wife
And he’s talkin’ with Davy, who’s still in the Navy
And probably will be for life
不動産のポールは小説家業もしているんだ
嫁を探す時間もないってさ
ポールは海軍のデイビーと話をしている
もしかしたら彼は一生海軍なのかもしれない

And the waitress is practicing politics
As the businessmen slowly get stoned
Yes, they’re sharing a drink they call loneliness
But it’s better than drinkin’ alone
ウェイトレスは世の中をうまくわたっていく練習をしている
ビジネスマンが酔っ払ってしまっても上手に相手をする
彼らは孤独という名の酒を一緒に飲んでいるんだ
でも一人で飲むよりはずっとマシさ

[Chorus] Sing us a song, you’re the piano man
Sing us a song tonight
Well, we’re all in the mood for a melody
And you’ve got us feeling alright
歌を歌ってくれよ、君はピアノマンなんだ
今夜私たちのために歌を歌ってくれよ
そうだ、私たちはメロディを聴きたい気分なのさ
君の歌声が私たちの気分を晴らしてくれるんだ

It’s a pretty good crowd for a Saturday
And the manager gives me a smile
‘Cause he knows that it’s me they’ve been comin’ to see
To forget about life for a while
土曜日にはたくさんのお客さんが来る
そういってマネージャーは私に笑顔を向けるんだ
マネージャーはお客が人生の苦労を少しの間忘れるために
私の演奏を聴きにやってくることを知っているからさ

And the piano, it sounds like a carnival
And the microphone smells like a beer
And they sit at the bar and put bread in my jar
And say, “Man, what are you doin’ here?”
ピアノの音色はカーニバルのように響いて
マイクはビールのような匂いがする
彼らはバーに座っていて、瓶にチップを入れながら
言うんだ「何でこんなところにいるんだ?」

[Pre-Chorus] La la la, di da da
La la, di da da da dum

[Chorus] Sing us a song, you’re the piano man
Sing us a song tonight
Well, we’re all in the mood for a melody
And you’ve got us feeling alright
歌を歌ってくれよ、君はピアノマンなんだ
今夜私たちのために歌を歌ってくれよ
そうだ、私たちはメロディを聴きたい気分なのさ
君の歌声が私たちの気分を晴らしてくれるんだ

“Piano Man” Billy Joel歌詞和訳ポイント

crowd

人込み、群衆

could

couldはcanの過去形「~できた」という意味が広く知られていますが他にも意味はあります。ここでは大袈裟に物事を表すためにcouldが使われています。

real estate

不動産

novelist

小説家

mood

ムード、気分。いいムードは”in a good mood”。逆に悪い気分は”in a bad mood”

“Piano Man” Billy Joel曲解説

知らない人はいないといっても過言ではない名曲ですよね。いつ聴いても色褪せない名曲とはまさにこれだと言っているような曲です。ライブ映像は圧倒されるのでぜひ見てみてください。

It’s nine o’clock on a Saturday
The regular crowd shuffles in
この2行でビリーは曲の舞台を設定しています。時は土曜日の夜9時で、登場キャラクターたちは人生の悲しみなどを忘れるために訪れてきた常連客です。

これはビリー・ジョエルの実体験を基にした歌です。彼は1972年にロサンゼルスに移り住んだ時に “Executive Room Bar”というバーで働いていました。彼はこのバーには例えば競馬などで負けた人たちが来るバーだったと述べています。

There’s an old man sitting next to me
Making love to his tonic and gin
この年老いた男性の酒の楽しみ方をMaking love to his tonic and gin”と表現するのは素晴らしいですね。”make love”は性行為を意味しますが、ここではこの年老いた男性が酒を楽しんでいる様子を表現しています。ジントニックはこの男性のお気に入りの酒で、すぐに飲み干したくはないのでしょう。ゆっくりと時間をかけて味わう様子が表現されていますね。

He says, “Son, can you play me a memory
I’m not really sure how it goes
But it’s sad and it’s sweet and I knew it complete
When I wore a younger man’s clothes.”
男性はピアノマン(=ビリー・ジョエル)に向いて曲を弾いてくれと頼みます。曲は男性の過去についてのものです。ほとんど男性は忘れてしまったのですが若かった時の感情は覚えているのです。彼はそういった感情に再び浸りたかったのです、ピアノマンが弾く曲を引き金にして。

Sing us a song, you’re the piano man
Sing us a song tonight
Well, we’re all in the mood for a melody
And you’ve got us feeling alright
人々はピアノマンに彼らのために曲を弾くように頼むのです。ピアノマンが奏でる曲を聴くことだけが人々の魂を奮い立たせ人生の悲しみやトラブルを忘れることができるからです。

Now John at the bar is a friend of mine
He gets me my drinks for free
And he’s quick with a joke or to light up your smoke
But there’s someplace that he’d rather be
He says, “Bill, I believe this is killing me.”
As the smile ran away from his face
“Well I’m sure that I could be a movie star
If I could get out of this place”
バーテンダーのジョンは曲中の後悔や孤独感を表す人物です。社交的な人物でバーで人気を獲得しているにも関わらず、彼は現在に満足しない大きな野望を持っているのです。

ジョンは歌詞で”Bill”(ビル)と呼んでいます。ビリー・ジョエルはステージで演奏を行う時は”Bill Martin”という名を使用していたのです。

Now Paul is a real estate novelist
Who never had time for a wife
And he’s talkin’ with Davy, who’s still in the Navy
And probably will be for life
ジョンに引き続きポールとデイビーも曲中で孤独と物悲しさを表しています。ポールはビリー・ジョエルが会った実在する不動産で働く人物です。ポールは偉大な小説を書いていると言っていましたが、ビリーはいつもポールをバーで見るので書き終えることはないだろうと思っています。

デイビーはビリーがスペインであった海軍の男性です。

And the waitress is practicing politics
曲に登場するキャラクターたちと同様に、ウェイトレスも現状よりもいい人生を送りたいという思いがあります。“Practicing politics”は客から多くのチップをもらおうとしていることを表していると考えることができます。もしくは言葉のまま公務員などになりたいという願望を表しているのかもしれません。

Yes, they’re sharing a drink they call loneliness
But it’s better than drinkin’ alone
週末に友人や同僚と共にお酒を飲んで痛みやストレスを忘れることは理想とは遠くかけ離れたものかもしれませんが、1人で飲むよりはましです。

It’s a pretty good crowd for a Saturday
And the manager gives me a smile
‘Cause he knows that it’s me they’ve been comin’ to see
To forget about life for a while
バーのマネージャーはピアノマンに笑顔を送るのです。何故ならピアノマンの才能がバーに客を呼んでいることを知っているからです。人生の苦痛などを一時の間忘れるために客はピアノマンのパフォーマンスを見に来ているのです。

And they sit at the bar and put bread in my jar
And say, “Man, what are you doin’ here?”
ピアノマンは他のピアノ演奏者よりも圧倒的な才能があります。彼はシンガーとして活躍すると大きな夢がありますが、バーにいる人々達と同様にくすぶっています。その事実が客とピアノマンを繋げています。

バーの客たちは彼の才能に驚嘆し、チップを瓶の中に入れていくのです。そしてもっといいところで活躍できるとピアノマンを鼓舞するのです。

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